AUGA開発者が語る。飛びが実感できるシャフトを目指しました!

打てば分かる。圧倒的飛距離を生み出すAUGA。なぜAUGAが飛ぶのか。
その設計意図を知っていただき、理解を深めるお手伝いが出来ればと思い、今回のAUGA TIMESはAUGA開発者の樫山に直接、開発秘話と開発にかける熱い思いを聞いてみました。

樫山 精吾 プロフィール

カタログ商品では、AXIV アイアン、初代ATTASアイアン、My ATTAS G1、ATTAS 5GoGo、ATTAS 6STAR他にクラブメーカー向けOEM製品の開発を行っている。

まずは『AUGA』の開発に至った経緯を教えてください。

 AUGAの話が出始めたのは、確か、3年くらい前くらいだったと記憶しています。
 ATTASブランドを立ち上げた当初はATTAS?何それ?というようなレベルで認知もままならないような状況でしたが、それでも、ATTASの製品性能が徐々に認められて、大手クラブメーカーのカスタムシャフトとして採用してもらえるようになった頃です。
ちょうどモデルでいうとATTAS 4U発売の時期だったと思います。
 ATTASは「多くのゴルファーに認知されている!」と自信を持って思えるようなブランドに成長を遂げていました。
 そんなさなか、ある工房担当の社員が「クラブメーカーのカスタムシャフトの本数がこのまま増え続ければ、必ずアフターマーケット専用シャフトが必要になる時期が来る。」と工房専用ブランドの必要性を訴え始めたのです。
 当時はATTASの売り上げが波に乗り始めていた時期だったので、私は、「ATTASがこんなに順調なのに新しいブランドなんて必要なくない?」そう思っていたのですが、営業部から私のもとに「ATTASシリーズとは全く異なった新しいプレミアムブランドを立ち上げることになったので、是非開発を担当してほしい」と依頼が来たのです。

その新しいプレミアムブランドが、今回の【AUGA】なのですね。
営業の方に依頼されたそのプレミアムシャフトは、その後、どのようなコンセプトで開発が始まったのですか?

 まず、営業からシャフト開発の条件として提示された要望は「とにかく飛距離性能を重視したシャフトを開発してほしい。」ということでした。
 「飛距離性能を重視するに当たり、どんな材料を使っても構わない。材料費、開発費、開発時間にも糸目はつけないので、必ずお客様が満足するものを追求し完成させてほしい。今回はプロモーションではなく、プロダクトで勝負したい。工房さんを唸らせられるような品質が必要。」と言われ、営業のAUGAに対する意気込みを感じ、開発者として飛距離追求への意欲が出ました。

AUGAのプレミアム感と飛距離性能重視は、この時から始まっていたのですね。
ところで、樫山さんが考える飛ぶシャフトのイメージは、どういったイメージなのですか?

 そうですね。飛距離を出す為のシャフト性能は何通りかあるのですが、今回のAUGAは【飛ばすために全体が大きくしなる事に加え先端がインパクトの時にすばやく走り、そのしなり戻りの速さで飛距離性能を高めるような性能イメージ】でシャフト開発を始めました。
 またプレミアムとういフレーズに似つかわしいような素材。現在最高の引張弾性率繊維シートの90tシートも活用しようと考えました。
 しかし、超高弾性繊維を使用したシャフトは、どうしても素材の性質上硬い感じがするシャフトに仕上がってしまうことが多く、限られたユーザー向けのシャフトになってしまうのです。プレーヤーを選んでしまうシャフトなんて、面白くないでしょ?
 やはり、せっかく使用するなら超高弾性繊維による、弾きの良さを、全てのユーザーに体感してもらいたい!と思い改良を重ねました。

どのような改良をされたのですか?

 まずは、超高弾性繊維の振動減衰性による打感の心地良さは残したまま、ヘッドの走り感としなやかさと大きなしなり感を表現する為に試行錯誤を重ねました。
 最終的に左上の剛性分布図のような全体的になだらかな剛性分布曲線になるよう設計することで、高弾性シートにありがちな硬い感じを排除することに成功しました。
 また、ただ単純になだらかな曲線を描かせるのではなく、中間部の剛性を高めた部分を作りヘッドを走りやすくし、さらに、バット部に微妙に剛性を弱めた部分を設けることによって、より大きなしなり感を得られるようにしました。それにより、誰にでも体感することが出来きる非常に扱いやすいフィーリングに仕上がったのです。

高弾性90tシートですがやはりその効果は、飛距離に影響するのでしょうか?

 基本的に超高弾性シートは飛距離というよりも、フィーリングの良さ弾き感を強く感じることがメリットのひとつでしょうかね。
 この独特の弾き感が初速のUPを演出し、プレイヤーの意思を忠実に表現することにより結果的に飛距離UPを実現するのです。とカタログに書いてありますよね(笑)ただ、それはすごくセンスティブで体感しにくい。
 そこで重量別に敢えてフレックスを含めた数値を細かく計算し最適重量フレックス設計とし弾性率の異なる素材の配置を変えたものにしました。この設計も多くの人に高弾性の良さを体感できるよう考えた設計なのです。

なるほど。超高弾性繊維の良さを引き出す為に考え抜かれた剛性分布と独自のフレックス設計がAUGAの飛びの秘訣なのですね。

 いいえ。それだけではないのです。ここからがAUGA最大のキーポイントです。
 通常のシャフトの積層構成のままでは、高弾性繊維の特性を最大限に生かすことが出来ず、力がヘッドに伝わりにくくなってしまいます。
 そこで積み重ねたテストでたどり着いたのが2層の高弾性フープ層になります。
 フープ層とは主につぶれ剛性を補う役割を担っていて、シャフトのつぶれ変形を出来るだけすばやく真円に復元させることが可能になります。そのフープ層を2層にすることで、つぶれ変形を真円に復元させるしなり戻りのスピードを向上させることが出来、ヘッドへのパワー伝達がスムーズになるのです。
 AUGAが飛距離と共に力強い弾道になるのもその為です。
 なだらかな剛性分布。それに加え超高弾性バイアス層と高弾性フープ層の組み合わせによるしなり戻りの早さとこれこそがAUGAの飛びの秘訣です。

では、最後に超高弾性バイアス層と高弾性フープ層をどう組み合わせたのか教えてください!

 んー。それは、細かく説明したいところですが企業秘密でお願いします!
 ただ、私の開発者としての全てを注ぎ込んだAUGAは自信作です!営業の意図と開発の飛びへの思いが詰まったAUGAは私達USTMamiyaの自信作です!
 今年も、AUGATIMESにて皆様のお役にたてるような情報。読んでいて楽しい記事を発信していきますので、AGUA共々USTMamiyaをよろしくお願いします!
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